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義歯製作に大切な事とは?
あごの運動をいかに把握し、表現するか、咬めるかどうかという問題は、単なるデータや技術では解決できません。
患者さんに、同一の人などいないからです。
一人一人の違いに向き合う姿勢、歯科医の分析能力とセンスそして、情熱が求められます。
詳しく現状の分析を行い、どのような咀嚼運動と噛み合わせを構築できるか検討致します。
どこまでの再現を追求するかは、その先生の熱意とプライド次第です。
噛み合わせ
生きている以上変化はつきものです。骨格と筋肉の協調があることは認識されてないことが多いです。
人によってその変化量は異なっており個人差があります。使われない機能は、日々退化し、急に回復させることは困難です。
ですから当院では状況にあったステップを組み込んで無理なく対処しています。
うまくいかない入れ歯の現状例
患者側:
歯をだんだん、失いながら、食べにくいのに妥協し、無理しながら生活を続けた結果、治療の必要に気付いても、生活や仕事の忙しさにかまけて放置する。
歯科医師側:
身体の老化や姿勢変化の影響、これまでの噛み癖の経緯、そして、現在のあごの機能状態をつかみ取れてないまま、入れ歯はこんなものと勝手に決めつけている。
求めている義歯の安定条件:
- ・まず痛みが無い事。
- ・適切な高さ、咬んでも前後左右にずれない。
- ・装着した際一体感がある。
- ・しゃべりやすい。
- ・自分の身体は、日々変化している事を認識する。朝と昼、晩でも身長も姿勢や噛み合わせも常に変化している事を知る。
私たちの体は生活の中で日々変化しています。噛み合わせに関してもそれは例外ではありません。
義歯(入れ歯)の製作にあたっては、噛み合わせをしっかりと把握した状態で製作しなければ、
すぐに合わなくなったり不具合が出たりするのです。
入れ歯でこんなお悩みはありませんか?(急に咬めなくなった)
噛み合わせる事に首や背中の筋肉も関係していることをご存知でしょうか?
噛み合わせは、頭の位置や姿勢の保持に大きく関与しています。
これに不具合が生じると姿勢が猫背になったり、肩こりや頭痛の原因になったり、また逆に、姿勢の方が変化した時期(例えば、ぎっくり腰、入院中の横たわった生活)は、入れ歯の調子が突然、悪くなったりします。
しかし、生活姿勢が元に戻るとまた咬めるようになったりします。
義歯(入れ歯)の不満の原因の多くは、ずばり噛み合わせのズレにあります。
入れ歯を作る際に噛み合わせの状態をしっかりと確認して調整せずに義歯を製作してしまうと、様々なトラブルが生じてしまうのです。
噛み合わせと身体の関係
原因不明の頭痛や肩こり、背中の痛み、目のかすみ……。
心当たりがなく、病院でも明確な原因がわからなかったという方はいらっしゃいませんか?
実はこうした原因不明の症状が、噛み合わせから来ることがあります。
噛み合わせのズレが全身のバランスに影響してしまうというわけです。
では、なぜ噛み合わせが悪くなってしまうのでしょうか?
- 【原因1】遺伝~骨格の遺伝~
- 歯の大きさや形、歯並びは遺伝的要素が強いといわれています。
親御さんの歯並びが乱れている場合、それを受け継ぐ可能性が高まります。
- 【原因2】発育障害~食生活や栄養の影響~
- 顎の骨など発育状態が悪いと、歯がきれいに生えそろうためのスペースが確保できません。
歯並びが乱れて噛み合わせが悪くなってしまいます。
- 【原因3】クセや不適切な処置~悪習癖~
- 指しゃぶりや頬杖などのクセは歯並びが乱れる原因になります。
また、虫歯治療を放置した場合や歯が抜けたままにした場合も噛み合わせが悪化する原因になります。
当院の噛み合わせチェック
当院では入れ歯(義歯)の製作にあたり、噛み合わせのチェックを重要視しています。
特に現在入れ歯を使われている場合には、なぜ使いづらいのか、それはいつからなのかといった原因を究明することが欠かせません。
また、初めて入れ歯を作る場合には現在の歯の残存本数や虫歯や歯周病の有無、歯ぐきの状態などを確認して、適切な入れ歯をご提案します。
噛み合わせの最終チェックは院長が行います。
当院の院長はこれまでに数多くの入れ歯を作製してきました。
検査機器だけに頼った診断ではオーダーメイドの入れ歯を作れないと考え、最終チェックは必ず院長が行います。
患者様の姿勢、人相、顔面の非対称性などを目視で確認し、顎の状態を見極めたうえで、
ぴったりの入れ歯に仕上げていきます。